昨年までの情報
バリアフリーで湯ったり(2013年8月24日)
新潟駅発の特急いなほで新潟県関川村に行った。指定席が売り切れで自由席も満席。指定席の通路に立っていたら、白杖が気になったのか席を譲ってくれるというご婦人がいた。「指定席で席を譲ってもらうなどとんでもない」と丁重に詫びて、立ったままの40分。うれしいような申し訳ないような、温かい気持ちに感謝した。
関川村は都内23区の半分の面積で、人口7千人。森林90%の村だ。「平成の大合併」でも村上市はじめ近隣の町村との合併を固辞した村で、意気に感じた私は僅かながらも「ふるさと納税」で応援している。
関川村にある国の重要文化財「渡邉邸」は、1788年に建てられた旧家で、10年ががりの改修をしている。杉の板を重ねたコバで葺いてあり、石で押さえた構造だ。
今回の宿は、吊り橋でしか行けない鷹巣温泉郷にある「四季の郷 喜久屋」。吊り橋の下には、四万十川を追い越して数年前から今や日本一の清流となった荒川が流れている。
部屋は全室離れにあり、それぞれに温泉がある。かけ流しの浴槽があり、ひとつまたげば露天風呂で、眼下には荒川が流れている。もちろんバリアフリーで、視覚障害者も安心して一人ではいれる。人の手を借りなくてもはいれるので、とても気軽だ。本当に湯ったりできる。
夕食は、9種類の前菜ひとつひとつに、山菜や地元の珍しい食材が盛られ、酒のつまみには申し分ない。朝日豚のしゃぶしゃぶも美味しかった。
その日は、生ビール1杯と〆張鶴と大洋盛の冷酒を1合ずつ飲んだが、妻が隣にいるせいか実に早めに出来上がってしまった。
翌朝、風呂に入って喉が渇いたのでビールを所望すると、「大瓶ですか、中瓶ですか」と聞かれたのにもビックリした。朝食から大瓶と聞かれるなんて懐かしい。
朝食は、ご飯も味噌汁もお変わり自由。夕食に出た黒埼茶豆が味噌汁の中に鞘のまま入っていたのにも驚いた。大釜で炊いた岩船産のコシヒカリを味噌汁と一緒にお代わりしてしまった。
帰ってから体重を測ったら、2キロ増えていた。半年間、ジョギング等で1キロ減量したのに情けない。
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