昨年までの情報
静岡ツアーに川越散策(2014年10月24日)
9月28日(日曜日)、都盲協港区支部の日帰りバスツアーで、箱根から三島を抜けて沼津に行った。
朝7時45分、三田にある東京都障害者福祉会館に集合し、8時から総勢29人で箱根に出発した。
東名高速で、御殿場から乙女峠を抜けて芦ノ湖まで。快晴だったので富士山が大きく見えたはずだが、視覚障害者には想像でしかわからない。添乗員やバスガイドが詳しく説明してほしいとの声に、「右前に富士山が見えます。雪をかぶっていません」程度だったのは少し残念だった。
遊覧船「海賊丸」に乗った。湖を吹き抜ける風が気持ちよかった。昔と違ってマイクでの湖水の説明がほとんどなく、視覚障害者にとっては、ただ船にのっているだけで、面白くなかった。添乗員やガイドがふたつの班にわかれて説明してほしかったが、バス会社はそこまでのサービスは考えていないようだ。
昨年の都盲協本部主催の福島県への一泊二日のバス旅行では、都内から埼玉県に抜ける高速道路での説明から始まり、北に向かう道路では筑波山が3時の方向、遥か5時の方向にスカイツリーが見え、11時の方向に赤城山、田んぼの稲穂が実っている風景等、手に取るような説明があった。よく勉強していて、福島県内の我妻スカイラインが現在は無料になっていること、一切経や我妻小富士の由来等の詳しく説明があり、またリクエストしたいようなガイドぶりだった。
それに引き換え、港区支部のバス会社は毎年説明不足で去年と同じ添乗員だったが私のガイドに対する強い要望を今年も無視された。次回は選ぶバス会社を考えたい。
箱根峠を下って、三島から沼津に向かい、フルーツランドで昼食とメロン狩りをした。初めての体験で、こんな大きなマスクメロンが細いツルでよくつながっているなぁと体で感じた。(写真は高輪の大河原さん夫妻)
翌日は、JRPSの日帰り旅行で20人くらいが参加した。高田馬場から本川越までは各自乗車券を買ってだったが、、参加費が何とわずか200円だった。高田馬場から本川越までが特急で25分で到着したのにも驚いた。主催者の岩島さんには頭が下がる。
11時から12時まで、小江戸川越のハイライト「喜多院」を見学した。地元のボランティアガイドの事細かい案内に感激した。
大河ドラマの『江〜姫たちの戦国』で有名になった「春日局化粧の間」や「徳川家光誕生の間」や大奥の女性のたまり場など、畳は取り替えたが他のものはそのまま移築されたもので、有名な狩野吉信の襖絵や屏風のレプリカも飾られてあると、事細かく説明してもらった。
そのボランティアさんは、天皇と美智子皇后は二度も来訪され、北欧の君主夫人も桜の季節に案内したそうで、今の皇居には昔の建物が残っていないため、当時の建物がそのまま残っている喜多院を案内したそうだ。
昔は「北院」だったが、徳川家康が東西南北の「北」より喜びの多い「喜多」にしたほうが良いと名称変更を指示したそうだ。
泥棒橋の由来とか高僧の話とか、ある場所に座ると縁起が良いとか話が尽きないあっと言う間の1時間だった。
蕎麦屋で昼食を取り、午後は「時の鐘」で説明を受けた。昔は一日3回はしごを上がって時の鐘を打ったそうだが、現在は全自動で少しさびしい。
そのあと街並みの説明を聞きながら駄菓子で有名な菓子屋横丁に向かった。2時間しゃべり続けにしゃべってもらったガイドだったので、前日の物足りないガイドに比べて、とても充実感があった。
徒然草での言葉「せんだつはあらまほしきものなり」(山頂に登ったがそこから先に奥の院があるのを知らずに帰ってきた)を思い出した。
後で聞いたところによると、川越は鰻で有名な町だったそうだ。帰り道、鰻の良い匂いだけ嗅いで帰ってきたのが少し悔しかったので、次回は是非とも鰻を食べたい。
9月は、6日に三田川柳会、7日にアキレスのメンバー4名と合宿を前にしたウクレレの特訓、9日は伊藤社長に表敬訪問、11日は京王線多摩センターで視覚障害者とのカラオケ、14日と15日はアキレス合宿、18日はJRPSのカラオケ大会、19日が東鉄15周年祝賀会、20日は赤坂の永楽クラブの永楽まつりでダンス、25日はボイストレーニングとホテルオークラでのライオンズクラブのガバナー公式訪問、そして、28日のバス旅行と29日の川越散策。
そのほかパソコン教室やダンスの練習、ジョギングと、82歳の高齢にしてはよくやったものだ。今月も「老いて暇なし」だった。
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