昨年までの情報
白金台の さくら散策(2014年4月4日)
「3月30日」と聞くと、50年くらい前によく耳にした♪♪フランシーヌの場合と、弟の結婚記念日が3月30日だったことを思い出します。
そして、3月と言えば、桜です。
自宅の窓からも桜は見えますので借景とばかりに楽しんでいますが、今年の3月30日は、雨の中3時間、白金台の「さくら散策」をしました。
ご近所の桜に見送られて、先ずは結婚式場で有名な「八芳園」に向かいました。
江戸時代の「天下のご意見番」として知られる大久保彦左衛門の屋敷跡に建てられたのが、この「八芳園」です。「八芳園」では、外国から来たお客様をお迎えしたものです。
続いて行った「自然教育園」の正式名称は、「国立科学博物館附属自然教育園」で、武蔵野の自然がそのまま残っているところです。室町時代には豪族が館を構えていて、その当時の土塁が今も残っています。「白金台」の元となった「白金長者」が住んでいたという言い伝えもあります。ここでは、大学のクラス会をやった思い出があります。
次に行った「東京都庭園美術館」は、朝香宮邸として建てられた建物を美術館として公開したものです。1920年代から1930年代にかけてヨーロッパを席巻したアール・デコ様式の建物としても知られており、建物自体が美術品のひとつと言えるでしょう。
戦後、吉田茂が外相に就任した際に朝香宮邸を外務大臣公邸とし、首相となった後も外相を兼ね続けたことで、外相公邸が事実上の総理公邸となっていました。
また、吉田茂の「ワンマン道路」と言えば横浜市の「戸塚道路」が有名ですが、今の高速2号線ができる前、朝香宮邸からの道が混んでしょうがないので、白金台から大崎広小路までの道幅を広げさせました。あまり知られていませんが、ここもまた、世にいう「ワンマン道路」の一部です。
「白金台どんぐり児童遊園」は、港区最大の児童遊園で、特別養護老人ホーム「白金の森」と目黒通りの間にあります。児童遊園として開園する前の国家公務員宿舎があった頃ですが、まだ小さかった娘が、桜があまりにも美しいので驚いていた思い出があります。
このあたりでは「猿町公園」と呼ばれている「白金児童遊園」も歩きました。そぞろ歩けば何かにと思い出すものです。昔は年度末で、仕事がメタメタに忙しかったことを思い出しました。
松尾芭蕉ではありませんが、今回の「さくら散策」も「さまざまのこと思い出す桜かな」でありました。
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