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昨年までの情報

関川村は大賑わい(2015年6月20日)

6月16日(火曜日)〜17日(水曜日)、視覚障害者33名が貸し切りバス1台で、新潟県関川村に向かった。

新潟県に入ったインターチェンジで関川村の語り部が乗り込み、方言を交えての村の説明と村に伝わる民話を披露した。

江戸時代に飛び込むような素敵な話で、解説の1時間があっという間に過ぎた。村ではお母さま方の心のこもった山菜たっぷりのお弁当と関川村手作り味噌汁に舌鼓を打った。

村の社会福祉協議会の事務局長を始め大勢の職員さんが、視覚障害者にわかるようにお弁当の中身の説明を大きな声でしてくれたので、何を食べているのかがわかり、しっかり美味しく味わえた。

平田大六村長、総務課の野本さん、農林観光課の方々と総勢30名での大歓迎、まさに1対1という水も漏らさぬ対応だった。

渡邉邸の土蔵の写真

続いて、10年の歳月をかけて修復されたばかりの国の重要文化財「渡邉邸」に入り、3班に分かれての詳しいガイドをしてもらった。

村長も一緒に邸内を回ってくださり、5つの温泉に囲まれている村の様子や美味しい岩船産コシヒカリと銘酒「〆張鶴」「大洋盛」の説明もしていただいた。

その後、荒川に掛かっている丸山大橋をバスから降りて歩いて渡り、清流からの涼風と美味しい空気を味わった。

そして、またバスに乗り、今夜の宿がある鷹巣温泉に向かったのだが、鷹巣温泉には吊り橋を渡らなければ行けない。そして、その吊り橋は車両通行止めのため、荒川の手前にある駐車場でバスを降り、20人ずつ吊り橋を歩いて渡った。橋の中央で大きく揺れ、女性陣から悲鳴があがった。

鷹巣温泉の四季の郷 喜久屋は7棟のコテージから成り立っており、その1棟1棟に内湯と露天風呂があった。好きな時間に好きなだけヘルパー抜きで入浴できるので、2日間で6回も入った豪の者もいたそうだ。

それぞれのコテージは趣がみな異なり、部屋割りには苦労したが、皆さんに喜んでいただけた。

18時から大広間に関川村の「道の駅」が出張し、村の特産品やお酒を並べてくれたところ、30分で全部売り切れてしまった。

18時半からの宴会では、社協の事務局長、総務課の野本さん、農林観光課、村長秘書、他の職員も含めて6名の村の人に参加していただき、大いに盛り上がった。

カラオケを準備してあったが、かける間もない充実した2時間半だった。

私は、司会進行や部屋割り、バスの座席割り、宴会の工夫の疲れ、そして、美味しいお酒をたっぷりいただいて部屋に入るなりバタンキューで寝てしまったが、夜中の3時には目が覚めて入浴。

朝6時からの遊歩道の散策を募っていたところ、半数の人に参加していただき、ラジオ体操の後、川沿いの道を森林浴と美味しい空気を吸いながら散策できた。

途中で蛇が出てきた時、目の見えるガイドさんたちが大騒ぎしていたが、視覚障害者はみな無言。ちょっと淋しかったが、蛇に出会うと金運があるとかの話を真に受けて、みな喜んでいた。

朝食後は、「椎茸狩り」。テントの中で育成された菌床椎茸を袋いっぱい詰め込んでお土産とした。笠が肉厚で茎が柔らかく、東急ハンズでの販売価格よりも大幅安かつ新鮮なものをもぎ取ることができ、みな大満足だった。

昼は地元の視覚障害者を交えての待望の「餅つき大会」。慣れないものは臼の中央にある餅ではなく臼の縁を叩いて大爆笑、見えないから仕方がない。お雑煮、黄粉餅、アンコロ餅、辛み餅をお腹いっぱいいただき、村からのサービスのお酒もいただけて、みな大満足した。

村からは、お米、笹団子、笹まき、フキノトウ味噌などのお土産をいただき、椎茸とともにリュックがいっぱいになってしまった。

また、取れたて野菜が食べたいという参加者の要望に応えて、隣にある村上市の「道の駅」まで足を伸ばした。擬宝珠に似た特産の岩船麩や野菜を買い込み、持って帰れるのかと心配になるくらいの買い物になった。

新宿駅前で解散した時には、全員大きなリュックを背負い、手には白杖と大きな袋を持ってそれぞれの家路に着いた。

自宅に帰りテレビを付けたら、関東各地では連日の大雨で、車が流されたり浸水したと大変だったようだが、幸いなことに今回のバス旅行は両日とも好天に恵まれたので、傘を持たずに済んだ。もっとも、雨が降っても、いっぱいのお土産で傘を持つ手は無かったが。


参加者の方々からお礼のメールが届きました。その一部を紹介します。

メール1「ありがとうございました」

この度は、6月16日から6月17日にかけて開催されました「関川村を楽しむ会」に参加させていただき、ありがとうございました。

小柴様ご夫妻の格別なご高配と、家族とガイドヘルパーのサポートや、関川村の平田村長をはじめとするスタッフのこころからのおもてなしで、おかげさまで楽しくそして忘れない旅行となりましたこと、感謝申し上げます。

メール2「お疲れ様でした」

旅行、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。またまた、小柴さんの偉大さに感服させられました。きめ細かい段取り、気遣い恐れ入りました。少しは、小柴さんをお手本に見習いたいと思っておりましたが、レベルが違いすぎます。

今回の旅行でわたくしが、目指したのは、一人でもどうにかできるという自信をつけようと思っておりました。つまり、介助者なしで、多くの友人を作りたいと考えておりました。

結果は、残念ながら、思い通りには、いきませんでした。努力が足りませんでした。逆に、小柴さんの関川村での人脈を知って唖然としてしまいました。

たぶん、目が不自由になられてからのお付き合いだと思いますが、どのようにしてあんなに大勢の方々と親交を深められたのか、私には、不思議でなりません。

元来、それほど社交的でなかった私ですが、目が不自由になってからは、よけいに話しかけることができなくなりました。相手から、話しかけられるのを待つ態勢しか取れません。

コミュニケーション能力の違いではありますが、これからは、少しずつでも積極的に話しかける努力をしていきたいとつくづく思った意義のある旅行でした。

メール3「お礼」

小柴様ご夫妻の格別なご高配と家族、ガイドヘルパーのサポート、関川村の村長をはじめとするスタッフの心からのおもてなしで、楽しい心に残る旅行をさせていただきました。感謝、感謝です。

メール4「旅のお礼」

新潟県関川村初めて訪れました。お天気に恵まれ、小柴さまの心配り、例えば、バスの椅子のところに目印のタオルアットホームな雰囲気を、出してくださり、心地よくすごせ、関川村に着き地元のお母様方から、お弁当をいただき、重要文化財である渡邉邸では小柴さまのご配慮で漆の柱に、手袋なしで触らせていただき、梁の太さ長さ、立派な物と、イメージ膨らませました。冬の厳しさも、垣間見た気がします。

夜の宴会は、日本酒好きな夫は、新鮮な肴に吟醸酒を美味しくいただいていましたこと、有難うございます。

お部屋では、杉山ご夫妻とご一緒で、涙が出るぐらい、小林ご夫妻と私ども6人で、笑いが止まりませんでした。貴重なひと時を有難うございます。

次の日の朝の散策は、空気も、清流のせせらぎを聞きながら、そして、バンガローの大きさ、長さ、入り口を温かい、優しい奥様のお手で、触れさせていただき、バンガローのイメージが出来ましたこと、嬉しく有難うございました。

椎茸狩りも初めての経験で、帰宅後、素焼きに醤油を付け美味しくいただきました。餅つきも、子供に帰ったように楽しく美味しかったです。昨日お土産のお酒が届き、晩酌で、関川村の話題とお酒の量がすすみそうです

本当に、楽しい記憶に残る旅行、有難うございました。


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