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視覚障害者 関川村へバス旅行(2018年10月23日)

10月23日(火曜日)から24日(水曜日)、一泊二日で「関川村を楽しむ会」に33名が参加した。うち、視覚障害者が18名、ガイド・ヘルパーが15名であった。
 東京都障害者福祉会館を朝の7時50分に出発、バスで関越道を通り新潟県へ向かった。早朝なので、港区白金(しろかね)の「小にぎり(こにぎり)」というお店で、全員に温かいおにぎり弁当を用意しバスの中で朝食とした。

バスの中で班別に分かれ、各自の自己紹介を行った。二班はJRPSのみなさん、三班は三田川柳会のみなさん、四班は社交ダンスの会のみなさん、一班は所属のないかたと私(小柴恭男)。
 関川村に入る直前のサービスエリアで、関川村農林観光課長の野本(のもと)さん、村の語り部(かたりべ)の会の菅井さん、地元の日本酒ソムリエの佐藤さん(酒屋「やまさ」のお嬢さん)が乗り込み、野本(のもと)課長によるご挨拶で村の説明があった。「関川村は東京23区の半分の面積で山林が9割、7800人しか住んでいません。おいしいお米と3つの温泉があります。新鮮な野菜とで心を込めておもてなしします。」 その後、つづいて語り部のかたが村の伝説を語り、ソムリエのかたが新潟の秋限定の日本酒2種類「大洋盛(たいようざかり)」「菊水酒造の冷おろし純米吟醸」の試飲を配った。
 

写真1
写真1:村の語り部(かたりべ) 菅井さん。
写真2
写真2:日本酒ソムリエ 佐藤まち子さん。

関川村に到着して昼食会場(渡邉三左衛門家の分家にあたる渡邉家御新宅の「東桂苑(とうけいえん)」)にて集合写真を撮った。

写真3
写真3:集合写真。
前列左から二番目が加藤村長、三番目が小柴。

村のおばさんたちの心のこもった田舎料理を堪能し、大勢のかたがごはんも味噌汁もおかわりをした。

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写真4:和室での昼食風景。中央で立って挨拶をしているのが加藤村長。
写真5
写真5:重要文化財 渡邉邸にて撮影。
(渡邉家は酒造業・廻船業(かいせんぎょう)に始まり、
大名貸し[米沢藩主(よねざわはん)に資金を融資した]
や新田(しんでん)開発で財を成した豪商・豪農の館)
火の付いたいろりの上に干し柿が吊してあります。
写真6
写真6:水車(みずぐるま)。

「歴史とみちの館(やかた)」にて、兜や火縄銃・藁で作った大蛇(だいじゃ)を触った。

写真7
写真7:藁で作った大蛇(名称・たいしたもんじゃ)の前で。
写真8
写真8:火縄銃を手に取り説明を受けている。

一路、鷹ノ巣温泉に向かった。鷹ノ巣温泉は車両通行止めで、荒川にかかった吊り橋を渡っていく。

写真9
写真9:吊り橋を渡り終わって四班・石井班長、以下集合写真。
「いで湯の越後関川村を楽しもう」と書かれた
黄色い布に黒文字の横断幕を持っている。
写真10
写真10:三班・大河原班長、集合写真。
写真11
写真11:二班・土屋班長、以下集合写真。
写真12
写真12:一班・上杉班長、集合写真。
各班に小柴も写っています。

鷹ノ巣温泉の和風温泉「喜久家(きくや)」は、戸建ての離れを全室予約した。各部屋には掛け流しの露天風呂があり、風情豊かであった。視覚障害者は廊下を通って大風呂へ行かずに済んで、介助無しで何度も入浴できて嬉しかった。

写真13
写真13:離れの案内図。
喜楽荘(きらくそう)・和楽荘(わらくそう)、四季亭(しきてい)、
紅葉の荘(もみじのそう)、鷹山亭(たかやまてい)、錦藍荘(きんらんそう)、
松の荘(まつのそう)、別邸「喜澄(きすみ)」の8部屋。
中央の大広間を囲むように、戸建てが並んでいる。
写真14
写真14:部屋の露天風呂にて。黄昏時の空がキレイだった。

皆が温泉でゆっくりあたたまり、浴衣に着替えて18時30分、大広間に集合した。心のこもった数々のお料理とおいしい新潟の地元のお酒・土釜で炊いた新米のごはんはとても美味しかった。揚げたての熱々のテンプラを次々と運んでくれた心遣いも嬉しかった。食後にカラオケで大勢のかたが歌い、何組かが踊った。

写真15
写真15:宴会場にて、美味しい料理に舌鼓を打つ。
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写真16:関川村の農林観光課の田村(たむら)さんによる挨拶。
写真17
写真17:関川村の総務課の大島さんによる挨拶。
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写真18:清水さんによる乾杯の音頭。

翌日24日(水曜日)、朝6時30分、旅館の広場でラジオ体操をした。参加者は約半数だった。
 昨日は宿に着くとすぐ温泉に入り、宴会の後また入り、おしゃべりをしたあと寝る前に入り、夜明けにまた入ったので、気持ちよく暖まり肌がすべすべになりきれいになった。お部屋に掛け流し温泉があるので、視覚障害者が誰にも頼まず一人で醍醐味を味わうことが出来た。と女性の方から言われ、主催者として、うれしかった。私も目が見えていたら、美しくなった、お顔がみたかった。
 そのあと、総務課の大島さんの指導で、裏山からキャンプ場まで鷹ノ巣遊歩道の坂道をのぼっていった。少しくだり、丘の上から日本海を眺望し、旅館へ戻った。途中、たくさんのドングリが落ちており、滑りそうになった。今年は例年になくドングリが多いので、いつもの年だとクマが現れるのに、今年はいまのところでてこない。食べ物が豊富なせいだ。
 途中、黒文字がたくさん生えているところを通った。いい匂いだった。

写真19
写真19:鷹ノ巣遊歩道をのぼる。先頭は大島さんと小柴。
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写真20:左が鷹ノ巣遊歩道、右が鷹ノ巣キャンプ場の看板。
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写真21:鷹ノ巣キャンプ場にて集合写真。

朝食前にお部屋で昆布の佃煮と梅干しでお茶を飲んだ。美味しかった。
 7時半、大広間で三々五々に朝食をとった。朝のビールと食後のコーヒーがおいしかった。

写真22
写真22:朝食の料理。おかずがたくさん並んでいた。

8時半に旅館を出発し、9時にシイタケ狩りの現場に到着。菅井社長が説明をしてくださり、新潟県で二番目の生産量の生シイタケで、茎が太く柔らかいのが特徴で、分析の結果栄養価も高いそうだ。大きな袋をひとり一枚ずつもらい、詰め放題でオッケーとのことで、みんな無理してたくさん詰めた。

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写真23:生シイタケ生産工場の前にて、説明を受ける。
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写真24:菅井社長が菌床(きんしょう)を手に解説している。
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写真25:菌床(きんしょう)から生シイタケをとる参加者。
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写真26:生シイタケをとる橋本さん。
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写真27:袋にいっぱいの生シイタケを手にする参加者。

10時に大石ダムを見学し、11時過ぎに関川村公民館に到着し、餅つきをはじめた。餅つきは一班から四班まで全員がついた。その後、皆で「きなこもち」「あんころもち」「だいこんおろしのもち」を食べ、最後に野菜のたっぷりはいったお雑煮を食べ、満腹となった。何人かはお雑煮をおかわりをした豪傑がいた。

写真28
写真28:餅つきの写真。
写真29
写真29:餅つきの写真。
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写真30:餅つきの写真。
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写真31:餅つきの写真。
写真32
写真32:餅つきの写真。
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写真33:餅つきの写真。
写真34
写真34:餅つきの写真。
写真35
写真35:餅つきの写真。
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写真36:餅つきの写真。
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写真37:餅つきの写真。
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写真38:餅つきの写真。
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写真39:餅つきの写真。
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写真40:餅つきの写真。
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写真41:餅つきの写真。
写真42
写真42:餅つきの写真。
写真43
写真43:餅つきの写真。
写真44
写真44:餅つきの写真。
写真45
写真45:餅つきの写真。
写真46
写真46:餅つきの写真。
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写真47:餅つきの写真。
写真48
写真48:餅つきの写真。

食後、村の障害者のひとを交えて、みんなで歌う会を行った。村のピアノの先生と私 小柴がウクレレで伴奏した。平田前村長も奥様と共にかけつけてくれた。

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写真49:平田前村長(左)と再会の握手をする小柴(右)。
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写真50:ピアノの先生による伴奏と、小柴によるウクレレ演奏。
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写真51:石井喜美江さんのリードで「里の秋」を歌う。
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写真52:小柴によるウクレレの演奏で歌う。
写真53
写真53:村の女性たちによる合唱コーラス。
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写真54:みんなで合唱。
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写真55:みんなで合唱。
写真56
写真56:みんなで合唱。

帰りのバスの出発の時には、平田前村長をはじめ15名のかたが見送ってくれた。村の役場の人数の半数ぐらいか、色々と親切にして頂き、感謝感激である。
 その後バスに乗り、「森のくまさん」と「どんぐりころころ」の歌を歌った。最後に、「の抜きの黒田節」をみんなで歌った。各班で二箇所以上間違えなかった班に缶ビールを配った。最終的には全班とも合格し全員でビールが飲めた。
 村からのおみやげとして、笹団子、つきたてのお餅、ふきのとう味噌、新米をいただいて帰った。到着が少し遅れ、解散は20時半だった。


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